QRコードは日本で開発 QRコードは二次元バーコードの1つで、1994年に株式会社デンソーにより開発されました。現在は分社化により株式会社デンソーウェーブが特許権(特許第2938338号)を所有していますが、デンソーウェーブが保有する特許の権利行使を行わないことを宣言しています。そのため、日本国内だけでなく国際規格でも規格化されており、誰でも仕様を入手することができたため、携帯電話をはじめ多くの分野で広く普及しています。QRCodeのQRはQuick Responseの略で、読み取りの速さと正確さ、操作性の高さなど目指して開発されました。
1997年 AIM International(国際自動認識工業会)の規格として制定(ISS - QR Code)
1998年 JEIDA(日本電子工業振興協会)の規格として制定(JEIDA-55)
1999年 JIS(日本工業規格)の規格として制定(JIS X 0510)
2000年 ISOの国際規格として制定(ISO/IEC18004)
2004年 JIS(日本工業規格)の規格としてマイクロQRコードを追加で制定
3種類のQRコードシンボル QRコードシンボルには、「QRコードシンボル モデル1」、「QRコードシンボル モデル2」、「マイクロQRコードシンボル」の3種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
大きさは21セル〜73セル 21セル×21セル〜73セル×73セル(型番が一つ上がるごとに一辺につき4モジュールずつ増加)
最大文字数は?
数字データ 最大1,167文字
英数字データ 最大707文字
8ビットバイトデータ 最大486文字
漢字データ 最大299文字
誤り訂正は4種類
レベルL コードワードの約7%が復元可能
レベルM コードワードの約15%が復元可能
レベルQ コードワードの約25%が復元可能
レベルH コードワードの約30%が復元可能
型番は1型から14型の14種類 1型から14型
モデル1は推奨されないシンボル形式 最新(2004年11月20日改定)のJIS規格書(JIS X5010)の「適合条件」の中で、新規用途またはオープンシステム用途にあってはQRコードシンボルのモデル1は推奨されないシンボル形式となっているため、通常はモデル2を使うことが好ましい。また、QRコードシンボルのモデル2はモデル1以上のデータ量を扱えるため、モデル1をあえて使う理由もあまりないと思われる。さらに、携帯電話ではQRコードシンボルのモデル2にしか対応していないものが多いようである。
コードの大きさ21セル〜177セル 21セル×21セル〜177セル×177セル(型番が一つ上がるごとに一辺につき4モジュールずつ増加)
シンボル当たりの文字数
数字データ 最大7,089文字
英数字データ 最大4,296文字
8ビットバイトデータ 最大2,953文字
漢字データ 最大1,817文字
4種類の誤り訂正
レベルL コードワードの約7%が復元可能
レベルM コードワードの約15%が復元可能
レベルQ コードワードの約25%が復元可能
レベルH コードワードの約30%が復元可能
型番は1型から40型の40種類 1型から40型
大きさは11セル〜17セル 11セル×11セル〜17セル×17セル(型番が一つ上がるごとに一辺につき2モジュールずつ増加)
最大文字数は?
数字データ 最大21文字
英数字データ 最大13文字
8ビットバイトデータ 最大9文字
漢字データ 最大5文字
誤り訂正は3種類
レベルL コードワードの約7%が復元可能
レベルM コードワードの約15%が復元可能
レベルQ コードワードの約25%が復元可能
型番は1型から4型の4種類 1型から4型
ここでは「モデル2」についてのみ記述
最新(2004年11月20日改定)のJIS規格書(JIS X5010)の「適合条件」の中では、新規用途またはオープンシステム用途にあってはQRコードシンボルのモデル1は推奨されないシンボル形式となっている。また、QRコードシンボルのモデル2はモデル1以上のデータ量を扱えるため、モデル1をあえて使う理由もあまりないと思われる。さらに、携帯電話ではQRコードシンボルのモデル2にしか対応していないものが多いようである。
また、マイクロQRコードシンボルは、QRコードの1型よりも情報量が少ないため、特定の限られた用途でしか使用されない。
以上の理由により、ここでの説明はQRコードシンボルのモデル2についてのみ記述する。